お知らせ
2020.01.30
風の杜歯科だより
当院では、周術期口腔機能管理を行っております。
当院では、周術期口腔機能管理を行っております。北海道歯科医師会主催の研修会を受講し、認定を受けております。
周術期口腔機能管理とは、がん治療担当医と歯科医師が連携して、がん患者さんの口腔機能管理を実施することにより、「手術」を行う場合のお口のトラブルや誤嚥性肺炎・感染症の予防と、「化学療法・放射線治療」行う場合の口腔粘膜炎や口腔内感染等に対するがん治療の支持療法と位置づけ治療の向上をめざすものです。2012年4月の診療報酬改定で新設されたもので、がん治療などを実施する医師との連携の下、患者の入院前から退院後を含めて歯科が。がん治療の周術期口腔ケアを積極的におこなうようになってきています。
対象の患者さんは・・・
全身麻酔下で頭頸部領域、呼吸器領域、消化器領域などの悪性腫瘍の手術を行う患者さん。
放射線治療や化学療法を行う患者さん。
当院では、がんに限らず全身麻酔下での手術を行う際、主治医より依頼があった場合に術前から口腔ケアを実施しています。
周術期口腔機能管理の依頼状を持参していただければ、病院を問わず、対応しております。
歯科がない施設の先生で、より密な連携や、患者さんを受け入れるにあたっての要望がありましたら、ご遠慮なく下記連絡先にご相談下さい。
周術期口腔機能管理の意義は・・・
- 手術との関係:口腔内の細菌を減らしておくことで、手術後の肺炎予防や、口からの食事開始をスムーズにし、全身状態の維持回復を助けます。手術による体力低下に伴う歯科疾患の増悪化を予測し、対応策を講じます。全身麻酔の気管内挿管時に、歯や被せ物が折れないような装置を作製することも提案できます。
- 抗がん剤治療との関係:専門的口腔ケアを行うことで、抗がん剤治療時の合併症である口腔内炎やカンジダ症、ヘルペスなどのトラブルを減らすことができます。
- 放射線治療との関係:専門的口腔ケアを行うことで頭頸部周辺の放射線治療による合併症である口腔乾燥による、カンジダ症の発症や虫歯・歯周病の増悪化を減らすことができます。また、頭頸部周辺の放射線量を主治医に教えていただくことで、放射線治療前に状態が悪いは歯を抜いておくべきかどうかの判断を行います。また、場合により治療後の顎(アゴ)骨・骨髄炎の管理を行います。
- 周術期口腔機能管理の依頼状を持参していただければ、病院を問わず、対応しております。