虫歯・歯周病・顎の痛み・口腔顔面痛(原因不明の歯や口、顎の痛みや違和感)でお困りの方は、札幌市中央区の風の杜歯科へ

TEL・FAX011-281-1182
札幌市中央区北1条西7丁目3
おおわだビル2階
お知らせ

風の杜歯科からのお知らせです。

お知らせ

2021.10.25
口腔顔面痛

口腔顔面痛・非歯原性歯痛とは?

第3回 そもそも口腔顔面痛とは?
そもそも非歯原性歯痛とは?
 
 
当院で行っている「口腔顔面痛外来」について、1年間に亘り解説します。
 
 
歯が痛い、顔が痛い、首や肩に痛みがあって治らない、しかし、何処に行っても原因不明、異常なしと言われる、 痛み解決の道が見えないために苦しんでいる方が多くいます。
 
 
そもそも口腔顔面痛とは?
 
 
口腔顔面痛とは、簡単に言うと、口の中やあご、顔などに生ずる痛み全部を言います。
歯医者さんはむし歯や歯周病によって痛くなる歯の痛みや歯肉の痛みなどは良く知っています。しかし、虫歯や歯周病などの病変がないにもかかわらず、口の中や舌、あごの関節や筋肉、あるいはその周辺や顔面に痛みがあり、なかなか原因がわかりにくい痛みです。
よくみられるのは、咬むための筋肉に、たちの悪い力こぶができてしまい、波紋のように、歯や歯ぐき、顎・顔へ痛みを伝える、筋筋膜性疼痛の患者さんです。
さらに、三叉神経痛や帯状疱疹後神経痛と言った顔面の神経の痛みの方、舌がヒリヒリする舌痛症の方、片頭痛や群発頭痛といった頭痛の方、口のまわりや顎が慢性的に痛むが調べてもなかなか原因や病名のはっきりしない歯痛や顔面痛の方などです。このように原因、病態が様々なため、症状や痛む箇所も多種多様です。
さらに、いくつかの痛みが重複していることもあります。
口腔顔面痛と思われる症状がある場合、何科のお医者さんを受診すればよいのでしょうか?
歯科で診療を受けたが、歯や歯肉には痛みの原因や原因となる異常が認められず、耳鼻科、内科、ペインクリニックに行ったがよく判らないと言われ、何処に行けば良いか困惑している方が多いようです。
痛みがあるのに歯や歯肉の異常が無い、他の科でもよく判らない場合には、口腔顔面痛専門クリニックを受診することを勧めます。
口腔顔面痛の病態は多岐に渡るために入念な診査に基づいた臨床診断推論を行い最終診断します。最終診断した病態に対して国際的ガイドラインに従って治療を行います。
筋痛障害にはストレッチなどセルフケア指導にはじまり、超音波療法、トリガーポイント注射などを行います。
神経障害性疼痛には国際標準治療薬を用いて薬物療法が行われます。その他、必要に応じて脳神経科、内科、頭痛専門医、神経内科、ペインクリニック、心理療法士、精神科、心療内科、耳鼻咽喉科といった診療科と連携を取って、治療に当たります。
 
 
そもそも非歯原性歯痛とは?
 
 
非歯原性歯痛は、口腔顔面痛の一部です。
歯痛は歯科疾患で最も一般的な症状で、その原因は虫歯や歯周疾患など歯肉の炎症です。このような歯痛を「歯原性歯痛」と呼びます。
一方、歯や歯肉に原因がないにもかかわらず、歯の痛みが感じられる状態がある事が判ってきました。
歯原性に対して、「非歯原性歯痛」と呼びます。わかりやすくいうと、「歯が痛い、歯は何も悪くないのに」、「歯の神経をとったのに歯が痛い。」「神経の処置が長引いていて、患者様も先生も困っている。」「歯を抜いたのに歯の痛みが続いている」といった症状、経過を呈します。
典型的な非歯原性歯痛の患者さんの状況を紹介します。
「歯に痛みがあり、いくつかの歯科医院や大学病院を受診しましたが、虫歯などの明らかな原因が見つかりませんでした。
痛みが続くので歯の神経を抜いてもらいました。
それでも、痛みが改善せず、別な歯科で治療を受けたがどうにもならないと言うことで、抜歯してもらいました。
それでも痛みは治まらず、痛みは1年以上続いています。痛みは日によっても違うし、1日の中の時間帯でも違います。そんなに気にならない時もあれば、ずっと気になることも。」なんとかして下さいと来院されます。
 
 
〒006-0001
札幌市中央区北1条西7丁目3 おおわだビル2階
TEL : 011-281-1182
 
風の杜歯科・口腔顔面痛クリニック