口腔顔面痛クリニックOROFACIAL PAIN CLINIC

お世話になっている診断医（しんだんい）の先生がいらっしゃいます。先生は、治療はせず毎日診断（しんだん）をしています。歯科・口腔外科領域において、診断医の立場が重要視され、大事にされているとは感じません。そもそも日本において診断医の存在自体が知られていないのではないでしょうか？

虫歯や歯周病に診断がいるの？と感じる向きもありますが、さまざまな判断が必要な場合があります。歯が原因の蓄膿症や歯周病が原因の肺炎、歯周病だと思ったら実は歯グキのガンであった、薬の影響で神経が変形した、顎関節症と断定したら実はガンであった等々。先生から、膨大な知識と直感に基づいた助言をいただいています。歯科医師は、口（口腔）を最も見る機会が多い職業です。当院では、むし歯や歯周病は当然のこと、口の中におこるさまざまな悩みや異変に気づき他科の医師と連携をとって対処したいと考えております。

当院のシンボルマークのフクロウは眼が鋭く怖い印象があります。実はこのフクロウはお世話になっている診断医の先生が、「常にみているぞ」といういましめとするために怖い眼をしています。「私の役目は騒ぐことで、治療医（担当医）に行動を起こさせることです。」と言われます。患者さんにとって良い医療とはさまざまな形が考えられますが、当院では診断・判断について第３者・診断医の意見を尊重・重要視して診療にあたることを良い医療の形と考え模索を続けています。