お知らせ
虫歯の予防
開院後しばらくの間、治療を終えた患者さん全員に、「ご苦労さんでした。」と大声で声をかけスタッフに注意されました。
これは、私が自衛隊に勤務していたときの癖です。自衛隊では、歯が悪くてはいざという時に戦えないので、平時に戦う準備として歯科に通うことは常でした。健康を保つことは、業務のひとつでしたので前述の声掛けとなったものです。
よくよく考えてみると、日本はストレス社会・競争社会です。患者さんはそれぞれの場面で戦っているのかもしれません。
自衛隊では、さまざまな場面で歯科検診が行われ、採用や昇進の合否につながる場面をみてきました。
感じたことは、子供さんが歯科治療を受けることは、必ず将来につながる礎となるということです。
当院における虫歯治療の最大の目標は、神経(歯髄)を残すことです。
子供の歯は大人の歯と違って、神経をとった死んだ歯は決定的なダメージを負うこととなり、治療に大きな限界が存在します。
「大人の歯と生え換わるまでできる限り処置をしましょう。」という説明をせざるを得ません。むし歯ができないようにすることも大切なむし歯の予防処置ですが、たとえむし歯になった歯でも神経の病気を引き起こさないようにすることはより重要な予防処置といえます。
予防は、1次予防(病気がはじまる前におこなわれる )と、2次予防(治療を終えた後に、病気の再発を防ぐためにおこなわれる)に分けられます。
当院では、歯を削った時を第一の歯の死、そして神経を取った時を第2の歯の死ととらえて、 希望者には1次予防と2次予防を並行して行います。
いつか、お子さんが親御さんに、「健康な歯をありがとう。」
健康の始まりを、歯科検診にしてもらいたいと考えています。
「お大事に。」