お知らせ
2009.09.17
歯周病
歯周病と全身疾患との関連について
昨今、「歯周病が心臓病や糖尿病などの全身疾患と関係がある」との情報がメディアで取り上げられています。また、少なからず患者さんからも「歯周病が心臓病や糖尿病などの全身疾患と関係がありますか?」との問いかけが実際ございました。
当院の見解をお話しします。
歯周病と関連があるといわれる全身疾患には、①肺炎 ②心臓病(細菌性心内膜炎や狭心症、心筋梗塞) ③糖尿病 ④骨粗鬆症 ⑤ピロリ菌感染胃疾患 ⑥掌蹠膿疱症 ⑦インフルエンザ ⑧バージャー病 ⑨早産・低体重児出産 などが挙げられています。
結論は、「歯周病がそれぞれの病気や異常の原因であるということは言えないが、リスクファクター(危険因子)であると考えられている。」ということです。危険因子とは、例えば、心臓病では高血圧や年齢またはタバコなどが挙げられています。
当院の姿勢は、「地に足をつけて、歯を失わないために歯周病を治しましょう」というスタンスで歯周病の治療を行っています。「歯周病が心臓病や糖尿病などの全身疾患と関係があるので、歯周病を治しましょう」というスタンスではありません。ただ、すでに心臓病や、糖尿病にかかっている患者さんに対してはかかりつけの主治医師と連携をとって意見交換は行います。
今後、科学の進歩とともに見解が変わりましたらまたお話しします。