お知らせ
2010.11.26
風の杜歯科だより
「父」
私の父は、高校をでたあと、働きながら大学の夜間クラスに通い、会計士の試験に一発で合格した叩き上げの努力家です。群馬県の田舎からとんでもないかっこで上京してきたと聞きました。
毎日、混雑必至の中央線を新宿まで通勤すること70歳まで、その後も不定期ですが仕事に行っていたそうです。自分のことはあまり語らず、質素・倹約に努め、派手なことは好みませんでした。
父の口腔内は良い状態ではないので、私が何とかしたいのですが、住まいが離れておりどうにもなりません。申し訳ない気持ちがあるのですが、目の前にいる患者さんに誠実に対応することが父への恩返しだと考えるようにしています。若い時分は、関係がうまくいかないものでしたが、子供を持つようになると話ができるようになりました。
バブル時代にも、従業員の生活環境の向上に努め、株取引などの誘いや投資には一切手を出さなかったそうです。自分が正しいと確信すれば、危険を顧みずにどなりつけたそうです。
父は最も尊敬に値する人物だと思っています。