お知らせ
2015.04.21
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MTAと神経をとらない治療
2015年4月18日に、ジョージ・ボーゲン
先生(University of California at Los Angels 講師)の講演を、1日に2回拝聴する機会を得ました。ボーゲン先生はMTAという医療材料を20年以上に渡り使い続けるとともに、神経をとらない・歯を抜かない治療を追求して、研究と臨床に邁進され多数の講演や論文を通してその成果を発表してこられています。
成功率の高さと、信念の強さは、賞賛に値すると思いました。
多くの患者さんを長期にわたり観察し、結果を見届ける努力を惜しまない姿勢に感嘆しました。「プロトコールを作成し守ること。経過を長期で観察すること。MTAを適切に使用すること。」以上について学びました。ボーゲン先生の歯科医院では、根の治療の際、日本で使用されるガッタパーチャは使用せずに、MTAを応用しています。驚いたことに、患者さん自ら、ガッタパーチャではなくMTAを歯の中へ入れるよう希望するそうです。
当院でも学んだことを元に、プロトコールを作成して、より神経を守ることを考える必要があります。今年はMTAを開発した先生のMTAに関する医学的トレーニングを受ける予定です。ただし、日本でMTAを正しく使用すると、多量のMTAが必要となり、高価なものとなり、保険診療ではできないことがわかりました。