お知らせ
院内研修
当院では、定期的に院内研修を行っています。土曜日午後から、歯周病の基本治療について、大学から講師を派遣していただき、実習を行いました。
いわゆる歯石取りやクリーニングではなく、歯周病の治療としての、歯肉縁下のプラークコントロールについてです。歯周病治療の中でも最も重要な治療です。
前半は、講義と質疑応答を、後半は疑似模型と抜去歯で実習を行いました。
講義では、超高齢化社会における、認知症や寝たきりの患者さんにおける歯周病の管理について、歯周病に対するうがい薬の効果と選択など、実際に多くの難しい患者さんを診察している講師のお話に、スタッフは皆真剣に聞き入っていました。
実習ではまずは、スケーラー(器具)の研磨について。歯科用顕微鏡で確認を行いながら、各人OKをもらえるまで実習を行いました。講師が持参した、マイ・スケーラーの切れ味を各人が確認し使用させてもらうことで、明確な基準ができました。
講師の先生いわく、「切れないスケーラーで歯周治療の効果は望めない。」
その後、各人、天然歯の歯石や細菌性付着物を除去する実習を行いました。講師の先生は、頻繁にスタッフのもとを訪れ、とれているか、セメント質を傷つけていないか、助言をしていました。
診療時間を割いていることから、通院中の患者さんには、ご迷惑をおかけしましたが、結果的に患者利益につながるという観点から、ご理解ただきたいと考えます。